著者プロフィール苦学と病気を経て第三高等学校から大正１１年東京帝国大学英文科卒。1学生時代に三宅幾三郎、本田喜代治らと同人誌『行路』を創刊、東京府立第一中学校の英語教師をしながら創作を行い、大正１３年川端康成、横光利一らの『文藝時代』に参加。文化学院英語英文学主任。昭和３年『唐人お吉』が好評を得て、国民文芸賞を受賞した。作品紹介「『唐人お吉』（とうじんおきち）は、実在する人物・斎藤きちに取材し、昭和２年に村松春水が発表した『実話唐人お吉』の版権を買い取った新感覚派の小説家・十一谷義三郎が、翌昭和３年に『中央公論』に掲載したのが初出であり、引き続き昭和４年から昭和５年にかけて東京朝日新聞に連載した。本作は新聞連載開始の翌年に映画化された。十一谷は本作によって国民文芸賞を受賞した。」『ウィキペディア（Wikipedia）』新潮社・昭和５年（正２月・続７月）初版発行の十一谷義三郎「時の敗者　唐人お吉」正続2冊・函付きです。装幀・挿繪は木村莊八です。函本体とも経年の割に良い状態で、ヤケは少しありますが、シミや汚れ、書込みなどはありません。見返しに目立たないくらいの印消し跡があります。９１年前の古書であることをご理解の上。購入の検討をお願いいたします。